連載 競輪全史が語る 第9回
地元有利は本当にあるか
地縁が近いほど勝率が上がる、きれいな勾配
リード
「地元有利は本当にあるのか」——競輪で最もよく語られる問いを、全43場の開催を会場の所在府県と選手の府県で突き合わせて検証した。答えははっきりしている。地元(同じ府県)の選手は1着率16.9%、遠征(他地方)の12.7%に対し約1.3倍。地元有利は、実在する。
地縁が近いほど、勝率は上がる
会場と同じ府県の選手は16.9%、同じ地方(隣県など)は13.8%、遠く離れた他地方からの遠征組は12.7%。地縁が近いほど勝率が高い、きれいな勾配が現れた。3連対率で見ても地元48.9%対遠征39.9%と、連に絡む場面でも地元が優位に立つ。
なぜ地元は強いのか
理由は一つではない。まずバンクの相性——地元選手は普段から練習で走り込み、そのバンク特有のクセ(みなし直線の長さ、カント、風の通り)を体で覚えている。次に声援と気力。地元開催は選手にとって特別な一戦で、仕上げも気合も乗る。そして番組編成——地元のスター選手は好メンバーの主役に据えられやすく、有利な並びを組みやすい面もある。これらが重なって、4ポイント前後の差を生む。
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