輪報最新号バックナンバー通算実績連載発行案内

連載 競輪全史が語る 第6回

カント角と決まり手

バンクが急なほど、前が残る

リード

バンクの傾き(カント)は、レースの決まり手をどこまで左右するのか。カント角で走路を三つに分けて1着の決まり手を数えると、傾きが急になるほど前が残りやすくなる、明瞭な勾配が現れた。

浅い(〜29度)浅い(〜29度) 逃げ 19.8%19.8%浅い(〜29度) 捲り 27.5%27.5%浅い(〜29度) 差し 52.7%52.7%N=22,074標準(29-32度)標準(29-32度) 逃げ 23.8%23.8%標準(29-32度) 捲り 31.9%31.9%標準(29-32度) 差し 44.3%44.3%N=106,094急(32度〜)急(32度〜) 逃げ 24.0%24.0%急(32度〜) 捲り 32.1%32.1%急(32度〜) 差し 43.9%43.9%N=159,719逃げ捲り差し
出典: 輪報データベース

急バンクは前を押し上げる

カントが浅い(〜29度)走路では差しが52.7%を占め、後方からの追い込みが決まりやすい。一方カントが急(32度〜)な走路では差しが43.9%に下がり、逃げ24.0%・捲り32.1%と自力(前)の比重が増す。急な傾斜が遠心力を推進力に変え、スピードに乗った先行・捲りを後押しするためだ。

周長とあわせて『走路の素性』を読む

本連載の第2回で見た周長の効果と、このカントの効果は重なり合う。短く急なバンクは前有利、長く浅いバンクは追い込み有利——会場ごとの『素性』は、周長とカントの組み合わせで大づかみできる。本紙は各場の冒頭にバンクデータ(周長・みなし直線・カント)を載せている。この視点で読み直すと、同じ選手でも会場で評価が変わる理由が見えてくる。

続き(全510字・図表1点)は購読版でお読みいただけます。購読受付は準備中

← 連載一覧へ